4-4 管径選定

 設定した流量に従って図4-3流量線図により管の摩擦損失及び流速を算出し、ウォーターハンマーや流速音等の弊害の発生を考慮し、管径を選定します。

 
 
 
図4-3 流量線図

 例えば、浴槽で12/min必要な場合、管径が10A以上で必要流量を得ることが可能と考えられます。しかし、配管に10Aを使用した場合の流速が2.5m/sとなり、流速が2.0m/s以上となるとウォーターハンマーや流速音等の弊害が発生しやすくなる関係上、13Aをお薦めします。
 同様にシャワー上がり湯で12/min必要な場合は13A、洗濯機8/min必要な場合は10Aと選定します。


4-5 給水圧力と全摩擦損失との比較

 設定した管径で必要流量が本当に得られているか否かは、給水圧力と全摩擦損失(配管損失、器具損失などの損失合計)を比較し、給水圧力>全摩擦損失であれば必要流量が得られます。なお、継手部の相当管長は表4-3の通りです。

表4-3 継手部の相当管長例   (単位:m)
呼び径 おねじアダプター めねじアダプター ソケット
10 4 4 8
13 5 5 10
16 3 3 6
20 4 4 8
注1: 各社継手により相当管長は相違しますので、メーカーにお問い合わせ下さい。

給水圧力を0.2MPa(2.0kgf/cm2)とした場合の全摩擦損失との比較例を示します。

浴槽の場合
(流量12/min、ヘッダー1次側配管長16A、2次側配管長13Aの場合)

器  具 損失水頭
給湯器 3.5m
ヘッダー1次側配管5m(16A) 0.09m/m(流量線図)×5m=0.45m
継手(16A)2個 0.09m/m(流量線図)×(3×2)m=0.54m
ヘッダー損失 1.0m
ヘッダー2次側配管12m(13A) 0.25m/m(流量線図)×12m=3.0m
継手(13A)2個 0.25m/m(流量線図)×(5×2)m=2.5m
給水栓の立上がり分 1.0m
給水栓損失 2.5m
合計 14.49m<給水圧力0.2MPa(2.0kgf/cm2)(水頭20m相当)

必要流量が得られることを確認できます。

シャワー上がり湯の場合
(流量12/min、ヘッダー1次側配管長16A、2次側配管長13Aの場合)

器  具 損失水頭
給湯器 3.5m
ヘッダー1次側配管5m(16A) 0.09m/m(流量線図)×5m=0.45m
継手(16A)2個 0.09m/m(流量線図)×(3×2)m=0.54m
ヘッダー損失 1.0m
ヘッダー2次側配管12m(13A) 0.25m/m(流量線図)×12m=3.0m
継手(13A)2個 0.25m/m(流量線図)×(5×2)m=2.5m
給水栓の立上がり分 1.0m
給水栓損失 7.0m
合計 18.99m<給水圧力0.2MPa(2.0kgf/cm2)(水頭20m相当)

必要流量が得られることを確認できます。

洗濯機の場合
(流量8/min、ヘッダー1次側配管長16A、2次側配管長13Aの場合)

器  具 損失水頭
給湯器 3.5m
ヘッダー1次側配管5m(16A) 0.04m/m(流量線図)×5m=0.2m
継手(16A)2個 0.04m/m(流量線図)×(3×2)m=0.24m
ヘッダー損失 1.0m
ヘッダー2次側配管12m(13A) 0.42m/m(流量線図)×12m=5.04m
継手(13A)2個 0.42m/m(流量線図)×(5×2)m=4.2m
給水栓の立上がり分 1.0m
給水栓損失 2.5m
合計 17.68m<給水圧力0.2MPa(2.0kgf/cm2)(水頭20m相当)

必要流量が得られることを確認できます。

注1: 給湯器、カランの損失水頭は機種により大きく相違しますので、必ずメーカーに確認して下さい。